寝ている間のお口の状態とは?

皆様、こんにちは!今回は「寝ている時のお口の中はどうなっているのか」についてご紹介します。

起きると口が渇いている感じがある、夜中に喉が渇いて目が覚めるといった経験はありますか?こういった症状には就寝時の唾液の量が関係します。睡眠にはレム睡眠・ノンレム睡眠があり、寝ている時にはこの2種類を周期的に繰り返しています。ノンレム睡眠とは深い眠りのことで、脳が休息している状態を指します。一方のレム睡眠は浅い眠りのことで、お口周囲の筋肉が緩くなるのが特徴的です。舌が落ち込んで喉を塞いだり、唇が閉じにくく開口するといった症状が現れやすくなります。開口状態にあると唾液が蒸発してお口が乾くため、浅い眠りから覚めてしまうのです。

唾液は起きている時と寝ている時で分泌量が大きく変化します。起きている時に口の乾きを感じることがない方でも、寝ている時には唾液の分泌量が0.1ml/分、あるいはほぼゼロにまで低下します。唾液には様々な作用があり、私たちはこの作用に歯を守ってもらっています。例えば、酸で歯が溶けるのを防ぐ「緩衝作用」や歯の表面のエナメル質を修復する「再石灰化作用」などが挙げられます。こうした作用が寝ている時には得られないため、『夜寝る前には必ず歯を磨く』ことがとても重要になってきます。夜は疲れていて歯みがきが面倒だという方も少なくありませんが、寝る前の歯みがきこそが1日の歯みがきの中で最も大事なのです。朝昼の歯みがきには時間をかけられない方も、寝る前にはフロスや歯間ブラシを活用して丁寧に歯みがきをしましょう!