歯がしみるとは?

皆様、こんにちは!

今回は知覚過敏をはじめとする「しみ」の症状についてご紹介します。

まずはじめに、知覚過敏とは歯茎の下がりや歯のすり減りで象牙質が露出することにより起こる症状です。象牙質には象牙細管と呼ばれる小さな穴があいており、この管が露出することが知覚過敏の主な原因と言われています。象牙細管には歯の神経から歯茎にかけて歯髄液という液が流れています。そこに歯茎側から何かの刺激が加わると、この歯髄液の移動スピードが増し、痛みとして知覚されます。

ここまでは知覚過敏の仕組みについてご説明しましたが、歯がしみる症状は知覚過敏以外のトラブルにつながる可能性も十分に考えられます。具体的には、①強い噛みしめで起こる歯根部の欠け(くさび状欠損)、②歯ぎしりなどによる歯のひび割れ・すり減り、③すっぱい飲食物の摂りすぎにより歯の表面が溶ける酸蝕症、④詰め物やかぶせ物のまわりが虫歯になる再発虫歯などです。また、歯周病が進行した結果、知覚過敏が起こるというケースも多いです。

しみるだけだと軽視していると、歯の神経まで取らないと痛みが取れなくなるというケースもあります。神経をとってしまうと歯は脆くなってしまうため、早めの受診が大切です。

また、歯がしみるという症状はすぐに知覚過敏と判断される訳ではありません。何が原因なのかを探るため治療には時間がかかることがありますが、「しみるだけだから」と我慢せず、いつでもご相談ください!