口腔カンジダ症について

皆様、こんにちは!

本日は、口腔内に潜むカビの仲間、カンジダについてご紹介します。

 カンジダは抵抗力の落ちた人に「日和見感染症」を引き起こす疫病神とも言われている微生物です。大きな特徴としては、抗生物質が効かないことが挙げられます。それだけでなく、細菌感染症を治そうと抗生物質を長期間服用すると、常在細菌が消え、日和見感染症であるカンジダ病を発症させてしまうのです。

 私たちに備わっている自然免疫は通常この菌を抑え込んでくれますが、高齢になり免疫力が低下すると、カンジダは一気に増殖し、かゆみや痛みのある炎症を引き起こします。これが「口腔カンジダ症」です。

 この病気を予防するために大事なことは、口腔内をきれいに保つことです。特にカンジダは舌の上で増えやすいので、舌ブラシで舌を掃除するのが効果的です。

 また、油断してはならないのが、入れ歯の表面につくバイオフィルム。この正体も実はカンジダです。このヌルヌルの除去に一番効果的なのが、入れ歯用のブラシなどを使ってこすり落とす方法、または入れ歯用洗浄剤を使った除菌です。この両方を行うことで清掃効果がさらに上がるので、皆様もぜひやってみてください!

次回もお楽しみに!