レントゲン室について

皆様こんにちは!本日はレントゲン部屋についてのご案内です。

ご存知の通り、レントゲン撮影は放射線の一種であるエックス線を用いた撮影法です。エックス線とレントゲンは同じもので、レントゲン博士が発見したエックス線なので、「レントゲン」と呼ばれます。医療法での正式な呼び名は「エックス線」です。

エックス線には物質を透過するという性質があり、これが外側から見るだけでは確認できない骨の状態や歯の内部を調べる手段として活用されています。ただ、物質を透過する性質があるということは、そのままでは放射線が撮影対象だけでなく、壁や床、天井などを透過してしまうということです。そんなことが起こっては大変!

よって、レントゲン室は放射線を遮断する「鉛」で覆われています。鉛にはエックス線、ガンマ線など波長の短い電磁波(放射線)を遮断してくれる性質があります。撮影時に利用する防護服にも鉛が入っています。これが、壁や天井、ドアにも利用されていて、なんと鏡(枠にも)にも利用されています。鉛ガラスは意外なところでは江戸切子などの食器類や、照明のシャンデリアに使われています。

このように、放射線を法定基準の線量以下に遮断するために、レントゲン室は厳密に施工されているのです。皆様、ご安心くださいませ。