奥歯を失ったままだと、じつは太りやすい?

皆様こんにちは!本日は奥歯の大切さをお伝えできたらと思います。

診療をしておりますと患者様から「奥歯だからいいわ」という声をよく聞きます。ですが、実は食事は奥歯でほとんど噛んでいますので、奥歯がとっても大切なのです。「奥歯をなくすと食が細くなって痩せる」などという誤解もあるようですが、これは大間違いです。

噛めないと、糖質過多となり、太る方が多いのです

奥歯を失って「いつか何とかしなくちゃ」と思いながらもいつの間にか慣れてしまい、治療を先延ばしにされている方がいらっしゃいます。この慣れはとても危険です。

奥歯を失うと、咀嚼機能が著しく低下し、軟らかいものや簡単に満足感を得られやすいものに手が伸びやすくなります。たとえば、うどんやラーメンなどはよく噛まなくても食べやすい食事です。すすって流し込めるので「噛めない」ストレスを感じずに済みます。

カレーやシチューなども同様です。こうした噛めなくても食べられる食事はカロリーオーバーとなりやすい一方、筋肉維持のための必要な動物性たんぱく質や、老化を防ぎ体調を整える抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが乏しく、深刻な栄養不足を招きやすいと言われています。肥満につながりやすいうえ、低たんぱく質で筋肉が減ってしまうので、むしろ健康増進には逆効果です。他、食後高血糖や脂質異常症、骨量減少、コラーゲン量減少などを引き起こすと言われています。これが長引くと、体力低下を起こし転倒しやすくなったり、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高くなります。

奥歯に不調を感じらている方、お早めに治療されることをお勧めします。

次回もお楽しみに!