歯周検査について

皆様こんにちは!

歯科に行かれた時によくされる細い棒を差し込むチクチクする検査があります。これは「プローブ」と呼ばれる細い棒を歯茎の溝に挿入して、歯周病にかかっているか、歯周病がどの程度進行しているかを調べる検査で、とても大切なものです。歯周病は歯を支えている骨が溶けていく、いわば「骨の病気」です。

歯周病による歯茎の炎症は、お口の中を見ただけでは正確に分かりません。なぜなら、炎症は歯茎の内側から発生するからです。プローブを指して出血するというのは、歯茎が「手をすりむいた時にジュクジュクしている状態」と同じような状態になっているということです。出血している状態が続くと、歯茎の溝が深くなり「歯周ポケット」ができます。これは歯周病の重症度を把握する指標で、4㎜以上になると病的な状態です。一般的にはこの検査に加えてレントゲン写真で骨の吸収具合をみて判断します。

歯周炎は一人一人お口の中でも、歯によっても進行度が違います。また、1本の歯でも歯の表側や裏側、歯と歯の間など、場所によっても進行程度が異なるのが普通です。ですから、プローブ検査は1か所だけでなく、全部の歯の周りにまんべんなく行う必要があります。

個人差はあるものの、炎症が治まっていくとプローブを差し込んでも出血しなくなり、痛みもなくなります。大切な検査ですので、頑張って受けてくださいね。

なお、痛みが感じやすい方は検査の時間をゆっくりとることで少し軽減できますので、スタッフにお話されると良いと思います。

 

次回もお楽しみに!