歯周再生治療とは

皆様こんにちは!今回は、歯周病で失われた骨の再生療法についてご案内します。

組織の欠損の状態によって、適応と不適応がありますが、歯の周りの組織が再生することで歯の寿命を延ばせる可能性があります。

まず、今までも何度かご案内していますが、歯周病の原因は「プラーク」という「細菌のかたまり」です。プラーク中の歯周病菌の感染により歯の周りの組織に炎症が起き、顎の骨が失われていきます。

プラークは一度取り除いても、わずか数日でまた形成されますですから、歯周病治療は、まずは患者さんご自身で歯磨きを改善して頂く必要があります。(歯石とは、プラークが石灰化したものです)また、歯磨きでは取り除くことができない深いところを歯科医院で衛生士によるケアで除去する必要があります。ただし、歯周病が重度になりますと、これだけでは取り除くことができず、歯茎を切開して除去する手術が必要となります。この際、注射器状のもので歯周組織再生材料を塗布したり、他の場所から骨をとってきて移植したり、人工の骨を補填することで、さらに再生を促すことが可能となります。

 

再生材料を塗布する比較的シンプルな術式が向いているケース

一番適応が高いのは、歯の根が一本の歯で(前歯や犬歯など)歯をぐるりと取り囲むように顎の骨が無くなっているケースです。この形だと、血餅が保持されやすいので再生されやすくなります。これ以外の形状の場合は、骨を移植したり人工の骨を補填の処置を追加で行ったりします。順調に経過すると、これらの処置後に徐々に骨が再生し、数年後にはレントゲンでもはっきりと骨の増殖が確認できます。

 

<一般的な再生療法後のスケジュール>

→オペ後、1週間後にチェックやクリーニング

→2週間後に手術部の抜糸 歯磨きを再開

→その後、1~2週間ごとにチェック、半年から8カ月後に治療効果判定、経過を追っていく

 

上記のような流れになります。(個人差があります)

治療前後は、喫煙は禁忌です。また、手術部位を触ったり、噛んだりするのもNG。強い力が加わると再生中の組織が壊れてしまうことがあります。充分に注意ししょう

このように再生治療が進んできているとはいえ、すべての症例に適応できるわけではありませんし、手術は決して楽なものではありません。

何より、骨を失わないのが大切です。皆様、定期的な検診を怠らず、健口で歯合わせ(しあわせ)に毎日を過ごしましょう!

 

 

 

 

新型コロナで歯の痛みが増す?

皆様こんにちは!本日はnowな情報をご案内します。歯科界では日夜お口に関する研究がおこなわれています。

その中で、興味深いのが「新型コロナウイルスの影響による経済状況や、それに伴う精神的ストレスが、歯の痛みと関連がある」という報告です。

2020年8月~9月に、日本の15~79歳の2万5482名に調査を行った結果、経済事情が悪化した人ほど歯の痛みを訴えた人が多かったことが分かりました。

「収入が減った人」を1とすると、「収入が減った人」で痛みを訴えた人が1.4倍、失業した人では2倍程度だったとのことです。

どうして歯が痛むのかという自己評価を行うと

精神的ストレスが21%

歯科の受診控えが12%

間食の増加が9%

歯磨き回数の減少が1.5%

ということです。普段気にならない軽度の症状も、ストレスが増えると感じやすくなるのかもしれません。また、ストレスにより歯を噛みしめていることもあります。集中している時にぐっと噛みしめると、健康な歯でも割れてしまうことがあります。この場合、対策をされませんと歯を失うことに繋がってしまいます。

このほか、歯科の受診控えが起きると治療開始が遅くなり、症状が悪化し、痛みが増悪します。ステイホームでの間食の増加は虫歯や歯周病リスクを増しています。

歯科では感染対策を徹底しておりますので、お早めの受診をお勧めします。