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2歳児の食習慣が将来を左右する!!?

皆様こんにちは!本日は咬合について大切なことをお伝えします。

近年、顎が細くて矯正をしているお子様をよく見かけませんか?これは乳児期からの食習慣が影響することが多いと言われています。もちろん遺伝もありますが、習慣の影響も大きいと言われています。

口の中は真っ白な乳歯がキレイに並んでいて虫歯もないから安心!なんてことはありません。噛むと、下顎前歯が完全に隠れてしまったり、ほとんど見えないなど過蓋咬合になっている子どもたちが増えています。つまり、上下の歯がかみ合っていないということです。日常的に前歯でかじりとることができていないのです。前歯を使っていない食事をしていることが考えられます。

乳幼時期に前歯を使わない習慣がついてしまうと、前歯部の歯根膜刺激がほとんどないまま成長してしまい、歯槽骨が育たず、叢生または発育空隙の無い過蓋咬合の乳歯列が出来上がってしまうとのこと、また、過蓋咬合では下顎の発育不全も疑われ、それにより口唇を閉じることがむずかしいことから口呼吸になりやすくなります。口呼吸は口腔内が乾燥しやすく風邪など感染症にかかりやすくなります。さらに、この前歯を使わない習慣が続くと、やがて5歳ごろから始まる永久歯列への交換に引き継がれる可能性があり、叢生と過蓋咬合で噛めないという状態を引き起こし、機能的ではない永久歯列の口が出来上がってしまうのです。一部の専門家のなかには、離乳食が噛まないという食事に繋がるため、離乳食は無しで普通食から始めた方が良いという意見もあります。

歯列への影響は、乳児期の抱っこの仕方など、その後の姿勢・運動量も大いに影響します。生まれたそのときから、姿勢や食習慣が将来の健口生活に密接に関わっているとのこと、皆さんで共有し、元気な子どもたちの成長を見守りたいと思います。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

レントゲン室について

皆様こんにちは!本日はレントゲン部屋についてのご案内です。

ご存知の通り、レントゲン撮影は放射線の一種であるエックス線を用いた撮影法です。エックス線とレントゲンは同じもので、レントゲン博士が発見したエックス線なので、「レントゲン」と呼ばれます。医療法での正式な呼び名は「エックス線」です。

エックス線には物質を透過するという性質があり、これが外側から見るだけでは確認できない骨の状態や歯の内部を調べる手段として活用されています。ただ、物質を透過する性質があるということは、そのままでは放射線が撮影対象だけでなく、壁や床、天井などを透過してしまうということです。そんなことが起こっては大変!

よって、レントゲン室は放射線を遮断する「鉛」で覆われています。鉛にはエックス線、ガンマ線など波長の短い電磁波(放射線)を遮断してくれる性質があります。撮影時に利用する防護服にも鉛が入っています。これが、壁や天井、ドアにも利用されていて、なんと鏡(枠にも)にも利用されています。鉛ガラスは意外なところでは江戸切子などの食器類や、照明のシャンデリアに使われています。

このように、放射線を法定基準の線量以下に遮断するために、レントゲン室は厳密に施工されているのです。皆様、ご安心くださいませ。