Author Archives: hikaristaff

予防歯科先進国 スウェーデン!

皆様はスウェーデンときいて何を思い浮かびますか?

バイキング、トナカイ・・・などでしょうか?

実はスウェーデンは予防歯科の先進国で、国民の歯に対する健康意識が非常に高い国なのです。

日本における予防の知識や歯科技術にはスウェーデンから入ってきたものも多いようです。

今回は歯に関するスウェーデンの情報について少しご案内します。

まず、歯科医師と歯科衛生士の数をみてみましょう

①歯科医師数は約7500人⇒日本は約10万人 これでは日本がとても多いように思われると思いますが、患者1人あたりの歯科医師の数はスウェーデンでは約1320人に一人日本では1270人に一人で、そんなに大差ないですね。

②歯科衛生士の数は約3,800人⇒日本では11万6000人

患者1人あたりの人数では、スウェーデンでは約2600人に一人日本では約1100人に一人となります。

ただ、近年日本ではどの歯科医院でも衛生士不足と言われています。

 

次にスウェーデンの歯科についての取り組みについてご案内します。

昔は日本と同様に虫歯や歯周病に悩まされる方が多かったようですが、1970年代から国を挙げて予防歯科を推進するようになり一変したよう。20歳未満経の歯科治療の無料化、定期検診の啓発、虫歯や歯周病の教育の推進をされた結果、国民の歯の健康状態は著しく改善されたようです。現在、12歳児の虫歯経験数は0・8歳と世界トップクラス(日本は1.4本)です。日本もそうなりたいですね。

 

次回もお楽しみに!

歯周検査について

皆様こんにちは!

歯科に行かれた時によくされる細い棒を差し込むチクチクする検査があります。これは「プローブ」と呼ばれる細い棒を歯茎の溝に挿入して、歯周病にかかっているか、歯周病がどの程度進行しているかを調べる検査で、とても大切なものです。歯周病は歯を支えている骨が溶けていく、いわば「骨の病気」です。

歯周病による歯茎の炎症は、お口の中を見ただけでは正確に分かりません。なぜなら、炎症は歯茎の内側から発生するからです。プローブを指して出血するというのは、歯茎が「手をすりむいた時にジュクジュクしている状態」と同じような状態になっているということです。出血している状態が続くと、歯茎の溝が深くなり「歯周ポケット」ができます。これは歯周病の重症度を把握する指標で、4㎜以上になると病的な状態です。一般的にはこの検査に加えてレントゲン写真で骨の吸収具合をみて判断します。

歯周炎は一人一人お口の中でも、歯によっても進行度が違います。また、1本の歯でも歯の表側や裏側、歯と歯の間など、場所によっても進行程度が異なるのが普通です。ですから、プローブ検査は1か所だけでなく、全部の歯の周りにまんべんなく行う必要があります。

個人差はあるものの、炎症が治まっていくとプローブを差し込んでも出血しなくなり、痛みもなくなります。大切な検査ですので、頑張って受けてくださいね。

なお、痛みが感じやすい方は検査の時間をゆっくりとることで少し軽減できますので、スタッフにお話されると良いと思います。

 

次回もお楽しみに!

ありがとうございました。

皆様こんにちは!9日、以前からご案内しておりました自治会の講演会「寝たきりにならないための歯の健康」を終えました。

雨の中、たくさんの方に参加していただき、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。質疑応答も活発なご意見多数いただき、感謝しております。

今後とも研鑽を積んでまいりますので、よろしくお願い致します。

尚、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

本日午後の診療について

おはようございます。本日午後の診療は台風の接近に伴いまして、可能な方は変更をお願いしております。

なお、お電話が繋がらない方につきましては院長にて対応致します。ご不明な点がございましたらお問い合わせくださいませ。

よろしくお願い致します。

☆お知らせ☆

皆様こんにちは!

本日は今月の9日に行われる北六甲台の講演についてのご案内です。

当クリニックの院長:村上が「寝たきりにならないための歯の健康」というテーマで講演致します。内容は、寝たきりにとどまらず、歯と姿勢の関係、お食事との関係など老若男女問わず楽しんで頂ける内容となっております。

開催日:平成30年 9月9日 日曜日

開演時間:13:30~15:00

場所:北六甲台コミュニティセンターA室

 

皆様のご参加を心よりお待ちしております。よろしくお願い致します。

 

歯磨き剤の研磨効果について

皆様こんにちは!本日は歯磨き剤についてのご案内です。

歯磨き剤のタイプには大きく分けて、

ペースト型:これは一般的によく見られる白やブルーなどの歯磨き剤です。配合されている研磨剤は、基本成分の10~60%で、研磨効果は製品により幅があります。

ジェル型:10~30%の研磨剤が含まれていて、多くはペースト型よりマイルドな研磨効果となっています。研磨剤のないものもあります。

リンス型:これは液体のもので洗口剤のようなもので、研磨剤は含まれていません

フォーム型:泡状のものです。これも研磨剤無配合です。

このような型の違いは、歯ブラシ、歯間ブラシなどとうまく組み合わせて使いこなすと、虫歯や歯周病などご自身のリスクに対応することが可能となります。特にジェル型やリンス型は清掃効果よりも薬用成分を効かせることを目的としているので、ペースト型との併用が有用です。

また、お子様の場合は同じブランドでも研磨効果を抑えた設計になっています。これは、乳歯や生えてきたばかりの永久歯はエナメル質が成熟しておらず、大人の方より軟らかい状態です。ですから、研磨効果を抑えた歯磨き粉をお勧めします。しなみに、歯科医院取り扱いの歯磨き剤は研磨効果を抑えられていますので安心してご利用頂けます。

まずはご自身のお口の状態を把握することが最も大切です。歯磨き選びにお困りの際は、是非歯科医院にて検診をお受けくださいませ。

次回もお楽しみに!

大人の歯磨きと子どもの歯磨きに違いについて

皆様こんにちは!本日は大人の歯磨きと子どもの歯磨きの違いについてご案内します。

大人の歯磨きの歯磨きのポイントは「虫歯予防と歯周病予防の両方」です。

 

大人の歯の特徴は

歯周病罹患率が8割超えをしています

・歯周病の影響で歯茎がやせると根元がむき出しとなり虫歯になりやすい

・持病のお薬の副作用などで唾液による歯の修復作用が働きにくいことがある

 

子どもの歯磨きは、虫歯予防がメインです

子供の歯の特徴は

・エナメル質が軟らかく、虫歯になり易い

・歯周病の罹患率は低い

 

 

<歯磨きの方法>

大人の場合:2種類の歯ブラシを使い分けると有用です(日中はデッキタイプ、夜はテーパータイプなど)

⇒虫歯予防にはスクラビング法:歯面に歯ブラシを当て、歯の間に毛先をさしこんでから小刻みに数ミリずつ動かします。歯ブラシは毛先がまっすぐのデッキブラシを利用します。

⇒歯周病予防にはバス法:毛先が細く長いテーパータイプの歯ブラシで歯と歯ぐきの溝をやさしく軽く細かく動かします。

 

子どもの場合

⇒虫歯予防にスクラビング法

⇒フォーンズ法:デッキブラシタイプを利用し、くるくると回しながら磨く方法。仕上げ磨きやフッ素を全体に広げる時に有効です。

 

子供の場合は大体決まっていますが、大人の場合はお口の状態に応じて歯ブラシ・歯磨き剤を変える必要があります。また、実際の磨き方は、歯科医院などで直接指導を受けて頂くと分かりやすいです。お気軽にご相談くださいませ。

歯磨きのターゲットについて^^

皆様こんにちは!

歯磨きをしているのに、虫歯になったり歯周病になったりされる方がいらっしゃると思います。歯磨きの目的とは「悪さをする細菌を減らすこと」です

もちろんのことながら遺伝的な要素は否めませんが、歯磨きの仕方次第で予防が可能なことが多くあります。

 

 虫歯菌と歯周病菌は性質もあばれる場所も大違い! 除去方法を使い分ける必要があります。

 

・バイオフィルム⇒細菌がつくる多糖体の丈夫な膜で、排水管のヌメヌメのようなもの。歯にべたべたとくっつくため殺菌剤がしみこみにくく、細菌たちの楽園となります。強固にくっつくのは3~4日かかるので歯ブラシでこすって1日に1回は取り除いておくことが肝要です。

・歯周病菌⇒歯の健康に大きな被害を及ぼすのが、歯周ポケットのなかに潜む歯周病菌。歯周病菌の出す毒素が歯茎や歯・支える骨に炎症を引き起こします。一晩で約1000倍にも増殖するので日々の除去は必須です。

・プラーク⇒ゆるやかに繋がった細菌集団で、バイオフィルムほどのしつこさはないですが、歯と歯の間にできた歯周ポケットにたまりやすいです。歯石にこれがはまり込むと歯ブラシでは除去できず、歯周病の原因に!定期的に歯科で除去をお勧めします。

・虫歯菌⇒歯面にくっついたバイオフィルムの丈夫な膜をシェルターとし、なかにたてこもってぬくぬくと増殖します。砂糖が大好きで、さかんに食べてはどんどん酸を排泄するためバイオフィルムの中には酸でいっぱいに!この酸が歯を溶かして「虫歯」となります。

 

ご自身のお口の状態はどのような状態かご存知でしょうか?お口の状態からターゲットにした方が良い磨き方に違いがあります。

是非、歯科医院でお口の状態を把握してみてください。

次回もお楽しみに!

シーラントについて

皆様こんにちは!

「シーラント」ご存知でしょうか?保護者の方なら「お子様の虫歯予防に溝うめをしましょう」と勧められたことがあると思います。

シーラントというのは、奥歯にある深い溝を封鎖する予防処置のことでseal(封鎖)、ant(するもの)というのが名前の由来で正式に歯「フィッシャーシーラント」と言います。

フィッシャーというのは亀裂や溝のことです。

奥歯の溝は複雑な形をしていて、食べかすやプラーク(細菌のかたまり)がたまりやすい場所です。人によっては溝の奥に歯ブラシの毛先が届かないことがあります。入り込んだ食べかすやプラークはそのままだと虫歯菌の温床となります。

また、お子様の場合、生え始めたばかりの歯は歯の質が弱く、虫歯菌の出す酸に溶けやすいため虫歯になるリスクが高くなります。

虫歯になってから削って詰めるレジンなどの詰め物と違い、虫歯にならないようにする予防処置ですので歯を削らなくて済みます!

「コクラン・レビュー」という世界的な学術機関の研究発表でもシーラントの予防効果は認められていて、現代にこどもたちに虫歯が少ないのは、シーラントのお陰と言われています。

ただ、過信は禁物です!シーラントはとれる場合も有り、シーラントをしたからと言って「大丈夫」と思って歯磨きをしないなどは危険です!また、歯と歯のあいだにできる虫歯もありますのでご注意ください。

 

お子様の歯について気になられる方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。また、大人の方にも適応できます。

次回もお楽しみに!

しみる歯のお手入れについて

皆様こんにちは!先日は知覚過敏についてご案内しました。

「痛いところはそっとしておいたほうが良いだろう」「歯ブラシで触ると歯が削れてしまうかもしれない」と思われる方がいらっしゃると思います。ところが、こうした配慮は知覚過敏の症状を悪化させてしまう可能性があります。歯についた歯垢を取り除かないと、そのなかに棲む虫歯菌が酸を出し、歯を覆って刺激をブロックしてくれている大切なスメア層や再石灰化層を溶かしてしまうからです。

歯科ではコート材の塗布前にプロフェッショナルのクリーニングをさせていただいてます。症状の重い方の場合はあらかじめコート材を塗布して痛みを軽減しておくと支障なくクリーニングが出来ます。この際、低研磨性のペーストを利用します。

クリーニング後に再度コート材を塗布すると定着しやすく、より効果的に歯への刺激をブロックできます。

痛みが心配の方や症状の強い方には、歯間ブラシやフロス、ガーゼなどでお掃除することを工夫し、場合によっては麻酔をしてからクリーニングを行います。

お気軽にご相談くださいませ。