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フッ素の働き

皆様こんにちは!歯科医院でよく虫歯予防にフッ素をされることをお勧めされたことはありませんか?

お子様にはよくされますが、大人の方にも効果的です。

本日はフッ素の効果についてご案内します。

⑴使ったその日から溶けだした歯の石灰化を促進します。

⑵使ったその日から、虫歯菌の活動を抑える!⇒プラーク内にフッ素の微粒子が入り込み、細菌の活動を邪魔します。(殺菌効果はありません)

歯を硬くする⇒再石灰化を促す際に、歯の結晶を硬くして酸に溶けにくい性質にしていきます。

 

歯磨き粉などに含有されるフッ素の量が増えると、この働きが強化されます。歯の噛むところ(エナメル質)のほか、最近シニア層に増えている根面の虫歯への予防効果も見込めます。

WHO[世界保健機関)においては、1000ppm以上の濃度では「500ppm高くなるごとに虫歯予防効果が6%上昇する」と報告されています。歯科医院では1450ppm以上の歯磨き粉が用意されていますので、是非ご利用くださいませ。

 

次回もお楽しみに!

 

口腔崩壊とは

皆様こんにちは!「口腔崩壊」という言葉をご存知ですか?

これは、歯の状態が非常に悪くなっていて、食べ物が上手く噛めない状態をいいます。虫歯が極端に多く「未処置の歯が10本以上ある」「歯の根しか残っていない状態の歯がたくさんある」状態を呼んでいます。

このような状態だと歯茎でしか噛むことができないため、食べ物をきちんと消化できず、また、ばい菌がひろがって健康状態に影響します。お子様のこのような状態の原因は保護者の理解不足、経済的困難、仕事が多忙で歯医者に連れていけないなどがありますが、このような保護者の方に多いのが「乳歯だから大丈夫」「痛くなってから治療したらよい」という考えです

乳歯の状態が悪いと、永久歯にも影響が及びます。お子様の歯は虫歯にかかりやすく、進行も早いのが特徴ですので、定期的に検診をお勧めします。保護者がお忙しい方には、虫歯予防のフッ素が多く含まれている歯磨きジェルなどがお勧めです。

次回もお楽しみに!