Monthly Archives: 10月 2018

1歯スプリントの感想

皆様こんにちは!

本日は以前にご案内致しました1歯スプリントについて、実際にされた方の感想をご案内します。

Y様は両方の奥歯が冷たいもの・温かいもの両方がしみ、また硬いものを食べた時に「ズキーン」としたとして、診察されました。

医師による診療を受け、原因となる虫歯・歯周病は見つかりませんでした。ただ、奥歯のくいしばりの症状がみられ、ところどころ歯のすり減りが見つかりました。よって、1歯スプリントを作成し前から4番目の歯に夜間装着していただくこととしました。

すると、2~3日で症状が無くなり、しみなくなったとのことです。

 

くいしばり症状は、原因が様々ですが、決して軽視できず、歯の神経まで侵してしまうことがあります。また、普段の生活の精神状態・姿勢も大きく影響します。当クリニックでは、歯の治療に併せて指導させていただいております。

歯ぎしり・くいしばりなどがある方や、ご家族にいらっしゃる方、ご相談くださいませ。

噛めないとどんな栄養素が不足する?

皆様こんにちは!本日は噛める人と噛めない人の栄養摂取についてご案内します。

 

歯が悪くなると、全体的に食が細くなってしまったり、柔らかいものを好んで食べるようになる傾向にあります。すると、食事全体に占めるおかゆやうどんなどの麺類の比重が増えがちです。また、手軽に満足感を得られるお菓子の間食も増える傾向が見られます。

その結果、糖質過多になりやすく、血糖値のコントロールが難しくなります。根菜などはごくやわらかくしないと食べられないため食物繊維が不足しがちになります。皆様ご存知の通り、食物繊維が不足すると便秘になりやすくなります。そして、深刻なのがタンパク質不足です。肉を噛み切ることが難しくなると自然と箸が向かなくなるようです。タンパク質摂取量が減ると、筋肉量が減って体力や免疫力が低下してしまいます。肉類に多く含まれるビタミンA不足は貧血や肌荒れの原因となり、虚弱体質になりやすくなります

このように、健康寿命を長く保っていただくには「よく噛める」ことが非常に大切となります。少しでも噛む力に自信が持てない方、歯科にて噛み合わせを診てもらうことをお勧めします。

次回もお楽しみに!

予防歯科先進国 スウェーデン!

皆様はスウェーデンときいて何を思い浮かびますか?

バイキング、トナカイ・・・などでしょうか?

実はスウェーデンは予防歯科の先進国で、国民の歯に対する健康意識が非常に高い国なのです。

日本における予防の知識や歯科技術にはスウェーデンから入ってきたものも多いようです。

今回は歯に関するスウェーデンの情報について少しご案内します。

まず、歯科医師と歯科衛生士の数をみてみましょう

①歯科医師数は約7500人⇒日本は約10万人 これでは日本がとても多いように思われると思いますが、患者1人あたりの歯科医師の数はスウェーデンでは約1320人に一人日本では1270人に一人で、そんなに大差ないですね。

②歯科衛生士の数は約3,800人⇒日本では11万6000人

患者1人あたりの人数では、スウェーデンでは約2600人に一人日本では約1100人に一人となります。

ただ、近年日本ではどの歯科医院でも衛生士不足と言われています。

 

次にスウェーデンの歯科についての取り組みについてご案内します。

昔は日本と同様に虫歯や歯周病に悩まされる方が多かったようですが、1970年代から国を挙げて予防歯科を推進するようになり一変したよう。20歳未満経の歯科治療の無料化、定期検診の啓発、虫歯や歯周病の教育の推進をされた結果、国民の歯の健康状態は著しく改善されたようです。現在、12歳児の虫歯経験数は0・8歳と世界トップクラス(日本は1.4本)です。日本もそうなりたいですね。

 

次回もお楽しみに!