Monthly Archives: 8月 2018

歯磨き剤の研磨効果について

皆様こんにちは!本日は歯磨き剤についてのご案内です。

歯磨き剤のタイプには大きく分けて、

ペースト型:これは一般的によく見られる白やブルーなどの歯磨き剤です。配合されている研磨剤は、基本成分の10~60%で、研磨効果は製品により幅があります。

ジェル型:10~30%の研磨剤が含まれていて、多くはペースト型よりマイルドな研磨効果となっています。研磨剤のないものもあります。

リンス型:これは液体のもので洗口剤のようなもので、研磨剤は含まれていません

フォーム型:泡状のものです。これも研磨剤無配合です。

このような型の違いは、歯ブラシ、歯間ブラシなどとうまく組み合わせて使いこなすと、虫歯や歯周病などご自身のリスクに対応することが可能となります。特にジェル型やリンス型は清掃効果よりも薬用成分を効かせることを目的としているので、ペースト型との併用が有用です。

また、お子様の場合は同じブランドでも研磨効果を抑えた設計になっています。これは、乳歯や生えてきたばかりの永久歯はエナメル質が成熟しておらず、大人の方より軟らかい状態です。ですから、研磨効果を抑えた歯磨き粉をお勧めします。しなみに、歯科医院取り扱いの歯磨き剤は研磨効果を抑えられていますので安心してご利用頂けます。

まずはご自身のお口の状態を把握することが最も大切です。歯磨き選びにお困りの際は、是非歯科医院にて検診をお受けくださいませ。

次回もお楽しみに!

大人の歯磨きと子どもの歯磨きに違いについて

皆様こんにちは!本日は大人の歯磨きと子どもの歯磨きの違いについてご案内します。

大人の歯磨きの歯磨きのポイントは「虫歯予防と歯周病予防の両方」です。

 

大人の歯の特徴は

歯周病罹患率が8割超えをしています

・歯周病の影響で歯茎がやせると根元がむき出しとなり虫歯になりやすい

・持病のお薬の副作用などで唾液による歯の修復作用が働きにくいことがある

 

子どもの歯磨きは、虫歯予防がメインです

子供の歯の特徴は

・エナメル質が軟らかく、虫歯になり易い

・歯周病の罹患率は低い

 

 

<歯磨きの方法>

大人の場合:2種類の歯ブラシを使い分けると有用です(日中はデッキタイプ、夜はテーパータイプなど)

⇒虫歯予防にはスクラビング法:歯面に歯ブラシを当て、歯の間に毛先をさしこんでから小刻みに数ミリずつ動かします。歯ブラシは毛先がまっすぐのデッキブラシを利用します。

⇒歯周病予防にはバス法:毛先が細く長いテーパータイプの歯ブラシで歯と歯ぐきの溝をやさしく軽く細かく動かします。

 

子どもの場合

⇒虫歯予防にスクラビング法

⇒フォーンズ法:デッキブラシタイプを利用し、くるくると回しながら磨く方法。仕上げ磨きやフッ素を全体に広げる時に有効です。

 

子供の場合は大体決まっていますが、大人の場合はお口の状態に応じて歯ブラシ・歯磨き剤を変える必要があります。また、実際の磨き方は、歯科医院などで直接指導を受けて頂くと分かりやすいです。お気軽にご相談くださいませ。

歯磨きのターゲットについて^^

皆様こんにちは!

歯磨きをしているのに、虫歯になったり歯周病になったりされる方がいらっしゃると思います。歯磨きの目的とは「悪さをする細菌を減らすこと」です

もちろんのことながら遺伝的な要素は否めませんが、歯磨きの仕方次第で予防が可能なことが多くあります。

 

 虫歯菌と歯周病菌は性質もあばれる場所も大違い! 除去方法を使い分ける必要があります。

 

・バイオフィルム⇒細菌がつくる多糖体の丈夫な膜で、排水管のヌメヌメのようなもの。歯にべたべたとくっつくため殺菌剤がしみこみにくく、細菌たちの楽園となります。強固にくっつくのは3~4日かかるので歯ブラシでこすって1日に1回は取り除いておくことが肝要です。

・歯周病菌⇒歯の健康に大きな被害を及ぼすのが、歯周ポケットのなかに潜む歯周病菌。歯周病菌の出す毒素が歯茎や歯・支える骨に炎症を引き起こします。一晩で約1000倍にも増殖するので日々の除去は必須です。

・プラーク⇒ゆるやかに繋がった細菌集団で、バイオフィルムほどのしつこさはないですが、歯と歯の間にできた歯周ポケットにたまりやすいです。歯石にこれがはまり込むと歯ブラシでは除去できず、歯周病の原因に!定期的に歯科で除去をお勧めします。

・虫歯菌⇒歯面にくっついたバイオフィルムの丈夫な膜をシェルターとし、なかにたてこもってぬくぬくと増殖します。砂糖が大好きで、さかんに食べてはどんどん酸を排泄するためバイオフィルムの中には酸でいっぱいに!この酸が歯を溶かして「虫歯」となります。

 

ご自身のお口の状態はどのような状態かご存知でしょうか?お口の状態からターゲットにした方が良い磨き方に違いがあります。

是非、歯科医院でお口の状態を把握してみてください。

次回もお楽しみに!