Monthly Archives: 6月 2018

抗菌物質 IgA(免疫グロブリン)について

皆様こんにちは! 本日は前回に続き、唾液についてのご案内です。

前回、唾液についてとても良い効果についてお伝えしました。今回は唾液に含まれる免疫グロブリンという成分のお話です。

免疫グロブリンは身体を細菌やウイルスから守る抗体の一種で、風邪やインフルエンザ、肺炎などから予防する働きがあります。唾液のほか、母乳や涙、鼻水、腸分泌液に含まれます。

唾液の中の免疫グロブリンは、疲労やストレスにより低下します。つまり、その人の「免疫力」を指標となるので、アスリートの運動負荷を決める目安ともなっています。過度のトレーニングは体力を下げ免疫力を下げ体調不良の原因となるため、コンディションを客観的に評価するために免疫グロブリンの量を測定します。免疫グロブリンの量が減ってきたら、疲労がたまってきたと判断し休息を促すということをします。唾液は採取が簡単なので有用です。

また、唾液の効果は研究が進んでおり、最近は脳細胞の保護にも関係している可能性があるとのことです。

次回もお楽しみに!

唾液とは

皆様こんにちは!本日は唾液についてご案内します。

唾液は・・・

血液から作られます!

唾液は透明なので水分が姿を変えたものだと思われがちですが、実は「血液」なのです。水分を摂取すると、胸骨や肋骨などにある骨髄で血液が造られ、その血液が唾液腺にて唾液と作り替えられます。

 

②1日1~1.5リットル作られます

健康な成人の場合、唾液はこれだけ作られます。その中で就寝時は唾液の量は低下します。そのため、就寝時に脳梗塞などの予防の為水分を取るのは大事なのですね

 

③唾液腺で作られます

先ほども触れましたが、唾液がつくられる場所はお口の中に多数存在し、主に「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」が3大唾液腺と呼ばれ、特にたくさん唾液を作ります。耳の下を押してみると唾液がじわっと出るのが感じられますね。

 

④多くの成分が入っています

唾液成分の99%は水ですが、残りの1%に多くの成分が含まれています。成分は血液由来のものだけでなく、唾液腺で新たに作り出されたものもあります。ここではお口や体に有益なものをご紹介します。

・リン酸、カルシウム:歯の補修作用

・アミラーゼ:消化作用

・ムチン:潤滑作用、粘膜保護作用

・重炭酸:緩衝作用

・IgA(免疫グロブリンA)、ラクトフェリン、リゾチーム:抗菌作用

・成長ホルモンなど:粘膜の修復や細胞の保護

・糖タンパク:歯の保護

⇒このようなことから、唾液のパワーとして

お口を清潔に保ったり、粘膜を保護したり、お口の中を中性に保ったり、歯を補修したり、細菌感染から守ってくれたりと、とても重要な働きをしてくれています!

 

皆様、水分を良く摂取して、唾液の分泌を欠かせないようにしましょう!唾液腺などのマッサージも有効です。

 

次回もお楽しみに!

いびきについて

皆様こんにちは!本日は「いびき」についてご案内します。

いびきは軽く考えられがちですが、実は「呼吸がうまくいっていない状態」、すなわち「いびきはからだの悲鳴」でもあるそうです。

睡眠中のお口の状態をいびきをかく人とそうでない人とで比較しますと・・・

 

☆いびきをかかない人

①口を閉じて鼻で呼吸している

あごが下がらない

③軟口蓋(鼻の奥の蓋)が下がらない

④舌も垂れ下らない

気道が塞がらないスムーズな呼吸

 

☆いびきをかく人

口を開けて呼吸している

あごが下がる

③軟口蓋が垂れ下る

④舌も垂れ下る

気道が塞がりやすい苦しい呼吸     ということです。

 

いびきには舌の大きさやあごの大きさが関係し、あごの小さい方、舌の大きい方はその分お口の中が狭くなるので気道が塞がりやすく、いびきもかきやすくなるそうです。

みなさまご存知の「睡眠時無呼吸症候群」との関連もあるとのこと

これは、①脳の異常により呼吸運動がとまるもの②気道の閉塞により呼吸がとまるもの③両方が混在しているものがありますが、9割以上は気道の閉塞が大きな原因となっているとのことです。

 

いびきを軽視せず、耳鼻咽喉科・呼吸器内科・睡眠センターなどのお早目の受診・対策をお勧めします。